ミッション
以下の活動を通じて、持続可能な食糧としての昆虫食の普及に寄与します。
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昆虫食に関する情報の収集と蓄積
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広く一般市民を対象とした情報提供と社会教育の実施
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昆虫食普及活動に従事する個人および組織のネットワーク化
代表者メッセージ
美味しさを知る喜び!
理事長
内山昭一
魅惑の昆虫食ワールドへようこそ。イナゴの佃煮を一度でも食べたことがあるかと聞くと、多くの日本人は「はい」と答えます。イナゴは稲子とも書き、稲作が始まったころから食べられてきた「伝統食」です。カリカリした食感と甘辛い味でごはんが進みます。ハチの子のこってりした濃厚な味はウナギの蒲焼にそっくりです。美味しい昆虫はイナゴやハチの子だけではありません。セミ幼虫は燻製にすると鶏肉の食感とナッツ風味が楽しめます。オオスズメバチ蛹のしゃぶしゃぶはフグの白子の味わいです。カミキリムシ幼虫はまるでマグロのトロです。
地球規模の人口増加と温暖化による食糧問題が緊急の課題となっています。昆虫は栄養豊富で地球に優しい「未来食」として世界的に注目されています。2013年の国連食糧農業機関(FAO)による食品及び飼料における昆虫の役割に注目した報告書がきっかけです。昆虫は家畜と比べ、
(1)少ない餌で同じ量の肉が取れること
(2)食べられる部分が多いこと
(3)温室効果ガスの発生が少ないこと
(4)狭い土地と少量の水で飼育できること
などを挙げています。欧米では昆虫はタンパク質が多いことからプロテインバーなど健康補助食品として流通しています。
とはいえ日常の食卓に上るには美味しく調理することが大事です。そのため定期的に昆虫料理研究会を開き、昆虫を美味しく食べるレシピ開発を重ねています。夏にはセミを採り、秋にはバッタを採って食べる会も人気です。採れたて新鮮な昆虫の味は格別です。みなさんも「美味しさを知る喜び!」をご一緒に味わってみませんか。
団体概要/沿革
1999年8月28日
「昆虫料理研究会」を門田、白鳥、内山の三名で結成。第1回例会を行い、バッタ、セミ等を採集して主に素揚げで試食。採取して試食する会は「セミ会」「バッタ会」として現在も続いている。
2006年9月16日
阿佐ヶ谷のカフェバー「よるのひるね」で、料理と試食の「昆虫食のひるべ」が始まる。2022年11月で第135回を数える。
2007年6月4日
同会場で夜間の「昆虫食のよるべ」が始まる。2021年9月で18回を数える。
2010年11月6日
第1回東京虫食いフェスティバルを行う。断続的に実施され、2017年4月で第7回を数える。
2016年9月24日
高田馬場の米とサーカスで「米とサーカスで昆虫食を楽しむ会」が始まる。2022年11月で第63回を数える。
2019年4月16日
任意団体だった「昆虫料理研究会」を改組し、「NPO法人昆虫食普及ネットワーク」を設立。